スピードライト Nikon SB-400

 今回は、ちょっと古い機種ですが「Nikon SB-400」のスピードライトについて書きたいと思います。スピードライトとかフラッシュとかストロボとか言われています。D5100時代に中古で安く購入したものです。

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購入経緯

 この「Nikon SB-400」は、現行機種ではなく旧機種ですが、中古で傷有り品を安く購入しました。傷が有っても機能さえしっかりしてれば問題ないですからね。スピードライトが欲しいと思ったのは、特別暗いところでの撮影をするという訳でもなく、バウンス撮影というのに興味を持ったからです。このバウンス撮影は、内蔵フラッシュでは実現出来ない撮影ですからね。

SB-400の仕様

 まずはこの「Nikon SB-400」の仕様について。ガイドナンバーと呼ばれる明るさの指標を表す数値は「21(ISO100・m)/30(ISO200・m)」となってます。この機種は発売当時、Nikonのスピードライトの中で一番低いグレードなので、この数値は低いです。内蔵フラッシュのガイドナンバーはD5100でもD7100でも約12(ISO100・m)なので、それよりは明るいですけどね。

SB-400の外観

 このSB-400には専用のケースが付属していて、取り付け部の出っ張りにもフィットするように作られています。

SB-400 セット内容

 後ろ側を撮ったものが下図です。電源スイッチと発光準備状態を表わすランプ、取り付け時にロックするレバーだけのシンプル仕様です。さすが最下位版だけあります。ロックレバーは、右側に倒すことにより、取り付け端子部から小さなピンが出てきて、カメラボディーから外れないようになります。

SB-400 後ろ側

 単三電池を2個使う仕様なのですが、入れるところは横に有ります。私はエネループを使ってます。

SB-400 電池入れ

 バウンス撮影用に発光部を上側に向けた状態が下図です。見えにくいですが、可動する発光部の横には、現在の角度がわかるように角度が刻印されています。

SB-400 バウンス設定

後継機種

 後継機種として「SB-300」が発売されましたが、ガイドナンバーは少し下がって18(ISO100・m)になってしまいました。内蔵フラッシュの1.5倍程度なので明るさ的にはあまり明るくはないですが、バウンス撮影が出来る分、需要は有るのかなぁと。SB-400との違いは、バウンス出来る角度が少し大きくなりました。SB-400が「0,60,75,90度」なのに対し、SB-300が「0,60,75,90,120度」となり、120度が新たに増えました。一見120度だと真上より後ろ側へ倒れるため意味があるの?と思うかもしれませんが(私も最初そう思いました)、これはカメラを真っ直ぐ向けた場合の時で、カメラを少し下側へ傾けると90度だと天井へ向かないのに対し、120度だとカメラを30度下へ向けても天井方向へバウンス出来るというメリットが有ります。実際SB-400を使ってバウンス撮影しようとして、近くのものにはあまり効果が出ないなんてことも有りました。ある程度被写体との距離が有れば問題ないんですけどね。ということで、暗くはなりましたが進化してると言えると思います。このグレードのスピードライトは、明るさよりバウンスが使えるようになることが重要な位置づけでしょうからね。

バウンス撮影の限界

 このSB-400にしろSB-300にしろ、バウンス撮影は、カメラを横向きに持つこと前提なんですよね。正面に向けて明るくするだけなら横向きでも縦向きでも問題ないんですけどね。SB-300の一つ上のグレードSB-500になると、ガイドナンバーが24(ISO100・m)とSB-400よりも明るくなり、さらに首が横向きにも回るようになるため、カメラを縦向きにしてもバウンス撮影出来るようになります。ただし、価格もそれなりに高くなります。しかし、明るさや首の角度だけでなく、色んな機能が一気に増えるため、SB-300を買うなら無理してでもSB-500を購入した方が後悔は無いと思います。まぁこんな事を書いておいて私は違うメーカーのものを買い足したんですけど・・・。だって純正は高いんだもん・・・。

実写

内蔵フラッシュ

 ここまでグダグダと書いてきましたが、実際に撮影した様子を掲載します。まずは普通に内蔵フラッシュで撮ったものです。

内蔵フラッシュ

SB-400

 まぁ普通に正面から光が当たって被写体が明るくなり、被写体の後ろに影が出来るという当たり前の光景です。しかし、被写体は明るくなりますが、明るくなりすぎというか不自然な明るさになります。次にSB-400を使って普通に撮ったものです。

普通に撮った場合

SB-400 バウンス

 画像だけを見ると内蔵フラッシュで撮ったものとあまり変わりませんが、被写体や背景など少しだけ明るくなってます。今回のような画像では違いが出にくいですが、被写体との距離が長くなると差が出てきます。次にSB-400を使ってバウンス撮影したものです。

バウンス撮影

 見ただけで違うのがわかると思います。被写体の前面だけでなく、被写体のまわり全体が明るくなり、被写体の後ろの影も薄くなって、より自然な感じなっています。全体的に赤みがかかって見えるのは、ホワイトバランスの問題です。バウンスにすると何故かすべて赤みがかった写真になります。しかし、後でホワイトバランスを編集すれば好みの色合いに出来ます。こういう写真が撮りたくてバウンス撮影が出来るスピードライトを購入したのです!使用頻度が低いため、一番グレードの低い安いのを購入しましたが、家の中で撮る程度なら十分です。

画像への記録

 ここで、Exifのメーカーノート(多分)に撮影時のフラッシュの状態も記録されます。記録される項目は、まず内蔵フラッシュか外付けかで、外付けの場合、その機種名も記録されます。次にフラッシュモードで、先幕シンクロや後幕シンクロなどが記録され、発光モードでi-TTLかマニュアルかが記録され、応用撮影としてバウンスが記録されます。その為、同じフラッシュを使った撮影でも、バウンス撮影したかどうかもわかるようになります。しかし、応用撮影に関しては、恐らく、Nikonのフラッシュを使った場合のみ記録されるんだと思います。別の中華製のフラッシュだと、フラッシュ名はSB-800と記録され、フラッシュモードや発光モードはきちんと記録されるのですが、応用撮影のバウンスは記録されません。対応品だと社外品でも記録されるものが有るんですかね?ViewNX-iで記録されている様子をキャプチャしたのが下図です。

ファイル情報

まとめ

 以上、外付けのスピードライトについて書いてきましたが、実はD7100を購入してからハイスピードシャッターなるものを知り、それに憧れて新たに買い足しました。D5100ではハイスピードシャッターは出来なかったのですが、D7100は出来るのです。またそのことについては後日書きたいと思います。

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