モノクロ写真について考えてみる

 今回はモノクロ写真について考えてみたいと思います。モノクロ写真、要するに白黒写真ですよね。大昔?の写真は白黒で、カラー写真が出てきて、その後、デジタルの時代になりました。今は簡単にモノクロ写真を撮ったり、後でモノクロ写真にしたり出来ます。便利な世の中になりました。

はじめに

 何故モノクロ写真かというと、黒縁の写真用額縁を購入したのですが、そこへモノクロ写真を入れるとお洒落なんじゃないか?と思ったからです。そこで、どんな写真がモノクロ写真に向いているか?とか、同じモノクロ写真でもどうやれば味わいを出すことが出来るか?などを考えてみたいと思います。何でもかんでも白黒にすれば良いって訳でもなさそうです。

 フィルム写真時代のことはよく知らないのですが、フィルム自体に白黒用とカラー用が有りました。現像の時に白黒に出来たりしたんですかね?デジタル時代の今は、設定ひとつで簡単に白黒写真を撮ることが出来るし、カラーで撮った写真を後から白黒にすることも出来ます。

 先日、CANONがフィルムカメラの生産を終了するというニュースがありました。その時の記事の中で、「学生が勉強のために最初にフィルムカメラを使って白黒写真を撮る」というのを見ました。専門で習うと最初に白黒写真を撮るというくらい、基本になる部分なのかもしれないなぁと思いました。

実験

 まずはとにかく、今まで撮影した写真を使って、手当たり次第ViewNX-iでピクチャーコントロールをモノクロにしてみました。色が特徴の花などは、やはり花の形に特徴がない限りイマイチです。山や海などを写した遠景などもイマイチでした。建物や身近な風景を写したものをモノクロにすると、なんか懐かしい雰囲気の写真にはなりますが、イマイチでした。

 そこで形に特徴のある写真に的を絞り、色々試してみると、ほぼモノクロ写真のような黒い体のカワウが羽を広げた写真が良い感じになりました。

 まずは元のカラーの写真です。カワウはよくこうやって翼を広げて日光浴をしているため、比較的簡単に撮ることが出来る構図です。

翼を広げたカワウ

翼を広げたカワウ

 そしてViewNX-iでモノクロにした写真です。まぁほとんど変わらない感じです。

モノクロ カワウ

モノクロのカワウ

額に入れてみる

 写真だけでもあれなんで、良さそうなのを実際に印刷して額に入れてみました。

 まずは以前、桜を撮りに行ったときの写真を印刷してあったので、それを入れてみました。まぁ普通ですよね。これはこれで色が際立って見える感じです。

カラー写真

カラー写真の桜

 このHAKUBAのカレは正方形の額縁で、中のマット紙がL版の大きさにくり抜いてあり、そのマット紙の向きを変えるだけで縦の写真や横の写真を入れられます。通常の長方形の額縁だと、額縁ごと向きを変えなければいけないので、壁掛け用のヒモを付け直したりしなければいけないので面倒だったりするんですよね。今回、L版と2L版を購入したのですが、壁掛け用にヒモも付けられるし、スタンドとして立てられるように、後ろに支えも付いています。額の材質は木製なのですが、あまり木材感は無いです。言われなければ金属かプラスチックみたいです。

 次に何枚かモノクロ写真として印刷したのを入れてみました。まずはカワウの逆で真っ白い体のコサギが翼を広げたところを撮ったものです。イマイチです。やはりカワウのクロの方が良い感じです。

コサギ

翼を広げたコサギ

 次にアオサギが遡上する鮎の稚魚を捕獲した瞬間を撮ったものです。これはゴチャゴチャしすぎてわかりにくいです。やはり簡潔な写真の方が良さそうです。

アオサギ

鮎の稚魚を補食するアオサギ

 最後にミニチュアシュナウザ-を撮ったものです。首をかしげて上目遣いをしているのが印象的です。ミニチュアシュナウザ-も毛色がグレーと白なので、元々モノクロに近い色ですが、座っている椅子が赤色のタータンチェックなのですが、モノクロにすることで椅子が目立たなくなり、より被写体のミニチュアシュナウザ-が引き立ったのかなぁと思います。ちょっと遺影っぽいですが、まだまだ健在です!

ミニチュアシュナウザ-

ミニチュアシュナウザ-

まとめ

 結局、私的に結論は出ませんでしたが、やはり、構図や形などが良い具合に撮れていないと、モノクロにしても良い写真にならないのではないか?というところに行き着きました。出来の良い写真はカラーでも白黒でも良い写真なのではないか?ということです。なので、専門で習う場合、最初に色に惑わされない白黒写真を学ぶのではないか?と勝手に考えました。実際に専門で習ったことのある人が見たら笑われそうですが・・・。

 今まで撮った写真を見ていると、マクロレンズで被写体をアップで撮ったものが多く、あまりモノクロ写真向きの良い写真を撮ってなかったという事に気付きました。野鳥も花もど真ん中に被写体が写っているものがほとんどですからね。

 いろいろな写真をモノクロにしていて思ったのですが、カラーだとブレやボケ、ノイズが気になる写真でも、モノクロにするとそれ程気にならないということです。むしろちょっと荒れている?くらいの方が味が出て良かったりします。今回、最後に掲載したミニチュアシュナウザ-の写真も室内で撮ったため、カラーで見るとノイズが多くブレていたりします。

 これからはモノクロ写真にすることも意識しながら、構図を考えて撮影するようにしてみようと思います。まぁこれは写真撮影の基本なんですが、いつの間にか忘れていました(^_^;

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