今回は私の所持している望遠レンズふたつで野鳥撮影をして、その写りを比較した様子を書いてみたいと思います。今まではどちらかしか持ち出すことがなかったため、同じ被写体を同じ条件、同じ設定で撮影し、比較してみたいと思います。
目次
はじめに
今回使用した望遠レンズは「TAMRON SP 70-300mm F4-5.6 Di VC USD A005N」と「SIGMA 70-300mm F4-5.6 DG MACRO モーター内蔵」のふたつで、どちらも廉価な望遠レンズで、初心者向けのレンズだと思います。そんなふたつの望遠レンズを野鳥撮影で比較しようという、ちょっと無理がある気がしないでもないですが、書いてみたいと思います。同じ被写体、同じ条件と書きましたが、レンズ交換をしている間にどうしても状況が変わってしまうため、完全に一致ではないですが、ほぼ同じって事にしてください。カメラボディーがふたつあればもっと厳密な比較が出来るんでしょうけどね。実際、レンズ交換をしている間に、そこに居たはずの鳥が居なくなっていたという事がありました。鳥はじっと待っててはくれないですからね。
撮影場所
今回は瀬野川の河口付近へ行ってみました。ここはカモメなどがいつも居るため、確実に野鳥が撮れる場所なのです。何かのパイプが川の上に掛かっていて、そこへいつも色んな鳥が留まって休んでいます。その場所の全体図が下図です。小さいですが、どちらも鳥が留まって休んでいます。
カメラ設定
カメラの設定は、絞り優先モードでAF-A、AFエリアモード シングル、ISO 400、f/8、スポット測光で撮影しました。TAMRONの手ブレ補正はONにしたりOFFにしたりしました。レンズの違いを後で知る方法は、メーカーノートのカメラ情報のレンズ名に記録されていて、TAMRONの場合は「VR 70-300m f/4.5-5.6G」、SIGMAの場合は「70-300mm f/4.5-5.6G」と記録されるので、「VR」の有無でどのレンズで撮った写真かわかります。手ブレ補正のところもTAMRONだとONかOFFが記録されますが、SIGMAの場合は何も記録されてなくて空欄になっています。下図の上側がTAMRONで下側がSIGMAです。
実写
まずはTAMRONの望遠レンズで撮ったものです。そもそも、このレンズで野鳥を撮ったとき、写りが悪くて試行錯誤するようになったんですよね。それはともかく、まずはパイプの上に留まって休んでいるカモメを撮りました。休んでいるからしばらくはそこに居るだろうという考えです。
ところがこのカモメたちが一斉に飛び立ちました。
その後、そこに留まったのは「瀬野川で見られる水鳥たち」の案内板にも載っていたタカの仲間ミサゴです。ミサゴは主に魚を捕って食べるらしいのですが、やはり猛禽類ということでカモメたちは逃げたんでしょうね。
見事に一羽も居なくなりました。これで当初考えていた比較が台無しです。他の泳いでいるカモ達は、レンズ交換をしている間にかなり動いてしまいます。そこで仕方なく、飛んでいる鳥たちを中心に色々撮ってみました。こうなると、どうしても同じ条件で撮るのは難しいため、参考程度に見てください。この河口付近は、絶えず何かの鳥が飛んでいるため、被写体には困らないのです。
TAMRONで撮影した写真
TAMRONで撮ったものを何枚か、トリミング無しと等倍の画像を掲載します。
SIGMAで撮影した写真
そしてSIGMAで撮ったものも何枚か掲載します。
まとめ
今回は望遠レンズの比較をするつもりが、予想外のことで同じ条件で撮ることが出来なくなり、適当に飛んでいる鳥を撮っただけになってしまいましたが、どれもそれなりに綺麗に撮れていて、レンズの違いでの写りの差はそれ程無いのでは?という感じです。なにより、事の発端になったTAMRONでの写りが今回は綺麗に撮れていたこと、SIGMAのDCモーターでも飛んでいる鳥を綺麗に撮れたということは大きな収穫だと思います。TAMRONではカモメが飛んでいるところ、SIGMAではミサゴの飛んでいるところ、というそれぞれで違う鳥を撮ることになりました。
おまけ
川沿いにスイセンが咲いていたので、SIGMAのレンズでマクロ撮影してみました。SIGMAはこのハーフマクロがあるので、色んな場面に対応出来るのが良いですよね。写りも悪くないです。