野鳥撮影 標準ズーム 番外編?

 今回は野鳥撮影シリーズですが、ちょっと番外編というか、野鳥撮影目的に行った訳ではなく、標準ズームレンズを持っていて、たまたまそこにいた鳥を撮ったことについて書きたいと思います。今回の件で色々考えさせられたこともあるのです。

はじめに

 今回は「SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM」の標準ズームのレンズを持って、以前記事にした「NEEWER 72MMレンズ用 フィルターセット」の各種フィルターをテストするために出かけたとき、たまたまカルガモやスズメがいたので、それを撮った時のことについて書いていきます。

カルガモ

 フィルターのテストとして、CPLフィルターの反射を抑えるテストをしようと川へ出かけたのですが、そこに丁度カルガモの群れがいたので撮ってみました。焦点距離は望遠端の70mmです。

カルガモ Sigma 70mm

カルガモ Sigma 70mm

 標準ズームなので当然大きくは撮れないのですが、家に帰って等倍で見たとき、以前の望遠レンズで撮った時みたいに、それ程眠い写真じゃなかったのです。そこで、SIGMAのレンズのレビューを見ていると、よく解像度が高いというのを見ていたので、野鳥撮影にはTAMRONが悪くてSIGMAのレンズが良いんじゃないか?と思ったのです。(後に違うと気付く)

カルガモ Sigma 17mm

カルガモ Sigma 17mm

 一枚目の場所を広角端の17mmで撮ると上図のような感じになります。カルガモたちがどこにいるかわからないくらい小さく写ります。

 ここで、どの程度の写りかを見てみるための画像として、カルガモを中心に撮ったものが下図です。焦点距離は望遠端の70mmで、CPLフィルターを付けて水面からの反射を抑えています。最初の写真と見比べると、水面からの反射が抑えられているのがわかると思います。

泳いでいるカルガモ

泳いでいるカルガモ

 そして上図のカルガモ部分を等倍にしたものが下図です。等倍は、ViewNX-iで縮小無しの6000×4000ピクセルでJpegに変換し、GIMPでカルガモを中心に1200×800ピクセルで切り取ったものです。後で気付いたのですが、ViewNX-iでクロップするとき、クロップ中にクロップ開始座標やサイズが表示されるので、この数値を見ながらサイズが1200×800になるように大きさを決め、その後、切り取りたいところへ四角いクロップ枠を移動して適用を押せば等倍の画像が出来ます。開始座標やサイズが表示されていることに気付かなかった・・・。GIMPなどの画像編集ソフトは、あらかじめ切り取りたい数値を入力して切り取れる機能があるため、それが簡単だと思っていたのですが二度手間でしたね。Jpegを編集すると、多少の画質劣化もあるため、RAWで切り取って書き出せば劣化も最小限に抑えられますよね。

泳いでいるカルガモの等倍

泳いでいるカルガモの等倍

 見ての通り、それなりに写っています。というか、これが普通で以前の望遠レンズで撮ったのがダメなんですよね。CPLフィルターで水面の反射を抑えているため、水底の石がよく見えるし、水中のカルガモの脚もよく見えます。そしてこんなのも撮ってみました。

飛んでいるカルガモ

飛んでいるカルガモ

 丁度目の前で飛び立ったので、それを追って撮ってみました。これも望遠端の70mmでの撮影です。そして等倍にしたものが下図です。

飛んでいるカルガモの等倍

飛んでいるカルガモの等倍

 なかなか良い具合に撮れてませんか?望遠レンズではなくて標準ズームの望遠端70mmで撮って、等倍に切り取ってこれだけの写真になるんですよね。いかに以前、望遠レンズで撮った写真がダメダメだったか痛感します。

スズメ

 丁度このとき、すぐ近くにスズメが飛んできたので撮ったのですが、これを等倍で見ると以前のような眠い画像ではなく、それなりに写っていました。まずはトリミング無しの画像を掲載します。

スズメ 70mm

スズメ 70mm

 見ての通り、スズメは小さいし近づいてこないので、かなり小さく写っています。そして等倍にしたものが下図です。

スズメ 70mm 等倍

スズメ 70mm 等倍

 もちろん等倍なので綺麗ではないですが、以前の望遠レンズで撮ったようなひどい画像ではないです。そこで、以前の記事で書いた「画素数が上がったから等倍が厳しい」説はなくなったんじゃないかと思います。

まとめ

 以前、望遠レンズで野鳥を撮って、うまく撮れなかった原因がわからなかったのですが、今回、たまたま標準ズームで撮った画像から、何かヒントが得られればと思ったのです。高価な機材を使うとか、腕が良くないとうまく撮れないんだと諦めかけていたのですが、こうやって標準ズームでもそれなりに撮れるということがわかったため、さらなる試行錯誤へと続くのでした。

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