ボケフィルターを自作 星ボケなど (作成編)

 ボケフィルター自作について、前回の記事では作成に必要なアイテムについて書きましたが、今回はいよいよ製作に入ります。どこまでうまくいくかわからないですが、ものは試しでやってみます。価格的にも安上がりだし、うまくいけば儲けものです!

はじめに

 必要なアイテムについては前回の記事で書いたのでそちらを見てもらうとして、穴を開ける部分の大きさや形を変えてみて、どう変わるかなども実験してみました。

作成

円の切り抜き

 まずは自作フィルターを入れるためのフィルター枠の大きさを測ります。これは元々入っていて取り出したFLDフィルターの径を測りました。丁度70mmでした。コンパスカッターを直径70mmに合わせて厚紙を切り抜きました。

厚紙 切り抜き

厚紙 切り抜き

 この時、結構この厚紙が厚くて一度では切り抜けなかったので、何度もグリグリと回しながら切ったため中心の針の穴が広がり、回りが少しガタガタになっため、ハサミで整えたりしていたら少し径が小さくなってしまいました。初めから少し大きめに切り抜き、ハサミなどで調整する方が良さそうです。

 切り抜くときのコツとしては、通常のコンパス同様に付いている上の回す部分のつまみを持つのではなく、中心がずれないように固定し、刃が付いている部分を持って、刃を押しつけるように力を入れて回すと比較的綺麗に切り抜けました。それくらいやらないといけないくらい固いしっかりした厚紙でした。

型の切り抜き

 次に中心部分の型を切り抜く訳ですが、今回、このために購入した百均のダイソーのクラフトパンチで切り抜こうとしたら、なんと中心部分まで届かないではないですか!このクラフトパンチを使う場合、直径が40mmくらいまでじゃないと中心に届かないみたいです。

クラフトパンチ 失敗?

クラフトパンチ 中心に届かず失敗?

 仕方がないので諦めてKokuyoのテンプレートで中心部分に星形をシャーペンで書き、アートナイフで切り抜きました。星形の大きさはテンプレートの中の一番大きなものを選びました。中心部分はコンパスの針の穴の位置でわかります。

 こうして見ると結構、星形が小さいですが、後で大きくすることは出来ても小さくすることは出来ないので、まずはこれくらいで様子見です。ここで注意点として、ボケだからそんなに形にシビアではないと思い、結構、適当に切り抜いたら、意外ときちんと形が出るため、端の方まできちんと切り抜いた方が良いです。具体的には、星の尖った部分が端まできちんと切り抜けていなかったのですが、星ボケになっても先が尖ってない状態で写しだされました。

星形 切り抜き

星形に切り抜き

大きさ違い

 とりあえず、星だと少し小さそうだったので、今度は大きめの魚の形で切り抜いてみました。これはちょっと形が難しくてあまり綺麗に切り抜けなかったです。しかし、意外とボケになるときちんと魚形でボケが出ました。

魚形 切り抜き

魚形に切り抜き

 星形と魚形でどれくらい大きさが違うか、ふたつ並べて撮影してみました。結構、違うでしょ?この違いがどの程度写りに影響するか見ていきます。

比較 大きさ 星ボケ

穴の大きさの比較

レンズに装着

 いよいよレンズに取り付ける訳ですが、今回は「SIGMA MACRO 105mm f/2.8D EX」に装着してみました。このレンズはフィルター径が58mmなので、ステップアップリングを使用して装着しました。

 まずは星形をフィルター枠へ取り付けます。この時、やはり元々入っていたフィルターに比べて厚紙は薄いため、しっかり押さえのネジを締めてもゆるゆるでカタカタ動きます。この辺は厚さを出すためにもう1枚挟むとかしないとダメそうです。

フィルター枠 取り付け

フィルター枠に取り付け

 次にレンズへ装着します。こうやって見ると、本当にきちんと写るのか心配になるくらい穴が小さくてレンズを隠してますよね?フィルターやフードでさえケラレることがあるのに大丈夫?って感じです。その辺については次回の撮影編で説明したいと思います。

レンズ 装着

レンズに装着

まとめ

 とりあえず、大きさと形の違う二種類のフィルターを作成してみました。実際にレンズに付けてみるとうまくいく気がしないですが、ここまで来たらやるしかないですからね。あと、フィルター枠がひとつしかないため、フィルターを変えるときに毎回かに目レンチで緩めたり締めたりするのも面倒なので、アタッチメント方式に改良する事も考えた方が良さそうです。家ならともかく、外でこんな作業出来ないですからね。次回、撮影した様子を書きたいと思います。

 一応、今回の作成の参考にした商品がこれです。やっぱり自作は面倒だという人はどうぞ。