SIGMA MACRO 105mm f/2.8D EX (購入編)

 今回は「SIGMA MACRO 105mm f/2.8D EX」の中望遠マクロレンズを購入した経緯について書きたいと思います。デジタル対応のDGでもなく手ブレ補正のOSも超音波モーターのHSMも付いてない絞り環付きのDレンズです。欲しいと思ってから購入まで二ヶ月近くも悩みました。とにかくこのレンズの情報が無くて苦労しました。

はじめに

 このレンズはAmazonのマーケットプレイスで中古として売られていたもので、16,800円で購入しました。商品説明欄ではAランクで、箱・説明書・ケースは無しで、前後キャップ・フードが付属しているだけで、商品の写真も無かったので、あまり期待せずに購入しました。実際に届いてみると、説明通りの美品で、新品同様として売れるくらい使った形跡がなく、かなり綺麗な状態でした。恐らく前の持ち主はほとんど使わず、保管もきちんとしていたんじゃないかと思います。ちょっと得した気分でした。

SIGMA 105mm 横から

SIGMA MACRO 105mm f/2.8D EX

スペック

 このレンズは2002年9月頃に発売されたレンズで、デジタル対応ではないためDGが付かず、手ブレ補正も無いのでOSが付かず、超音波モーターでもないのでHSMが付いていませんが、フルサイズ対応なのでEXは付いています。このレンズにはモーターが内蔵されていなくて、ボディー内モーターでAFが可能となるレンズです。その為、エントリーモデルのD5000系やD3000系ではAFが出来ないため、MFでの操作となります。絞り環が有って電子接点の有るDレンズなので、絞りはカメラ側で制御出来ます。その際、最小値であるf/32のところへ合わせておかないと、カメラ側でエラーとなり、シャッターを切ることも出来ません。

 重量は450g、レンズ構成 9群10枚、絞り羽根枚数 8枚、最短撮影距離 0.313m、フィルター径 58mmです。何故スペックをわざわざ書くかというと、SIGMAのサイトでさえこのレンズの情報は載っていないのです。このスペックを知ったのもニコンマウント用ではなく、シグママウント用レンズの情報で、マウント部分が違うだけで、基本的には同じだろうという訳です。手ブレ補正や超音波モーターなどが付いているモデルだと、マウントによって微妙に違ってくることが有るかもしれませんが、このレンズはそれらが付いてないですからね。

悩んだ点

 このレンズを買うかどうかを随分と悩んだのですが、どこを悩んだかというと、まずデジタル対応ではないところ。これは光に対しての性能に問題が出てくるのですが、レンズから入った光がカメラのセンサーに反射して、再びレンズの中に入って乱反射するというものです。デジタル対応品はそこをうまく対応してあるのです。しかし、このレンズはマクロレンズなので、それ程光に向かって撮ることもないだろうと妥協しました。

 次に、Dレンズでモーターが内蔵されてないため、D5100ではオートフォーカスが使えずマニュアルフォーカスになること。これはD5100では使わなければ良い!ってことで妥協しました。モーターが内蔵されてないということは、それだけ軽くなるということですからね。実際、最新モデルのSIGMA MACRO 105mmは、手ブレ補正と超音波モーター内蔵で重量が1kgを超えてますからね。

 モーターが内蔵されてなくて、カメラボディー内蔵のモーターでオートフォーカスが駆動するのですが、DCモーターなので音が大きいというのも悩んだ点でした。SIGMAの70-300mmもDCモーターですが、レンズのモーターとボディーのモーターでは、カメラを構えたとき、顔に近い分、ボディーのモーターの方がうるさく感じそうです。ボディー内モーターは、グレードによって性能も違うみたいで、D5とかの一桁台だと強力なモーターが内蔵されているそうです。その為、AF速度はボディーによって変わってくるらしいです。

 次に付属のフードです。このレンズの付属のフードはねじ込み式で、レンズキャップも付けられないらしいので、携帯性が良くなさそうです。この辺は手間の問題なので良しとしました。

 次に、これは写りに関係してくるのですが、絞りが円形絞りじゃないことです。ボケを楽しむマクロレンズなので、この問題が一番引っかかりました。最新モデルでようやく円形絞りになりましたが、デジタル対応になったこの次のモデルも円形絞りではないのです。作例を見てもしっかりと八角形のボケが確認出来ましたからね。

 結局、モーターがうるさいのは我慢するかマニュアルでやる、デジタル対応ではないのは影響が出るような撮り方はしない、フードはなんとか打開策を考える、ボケが八角形はボケさせない、もしくは八角形を良さに変える、手ブレ補正が無いのは三脚や一脚を使うかシャッタースピードを上げて対処するってことにして購入しました。なにより魅力だったのが、105mmのマクロレンズが中古とは言え、2万円以下で買えるというところです。TAMRONの90mm 272ENIIもかなり魅力だったのですが、新品で2万円半ば、中古でも約2万円、こちらもDCモーターで円形絞りではなく、手ブレ補正も無いし、焦点距離15mmの違いで断念しました。TAMRONは現行モデルというのも魅力だったんですけどね。

まとめ

 今回は購入するまでの経緯だけで長くなってしまいました。次回は外観や私の所持しているマクロレンズ「Nikon DX Micro NIKKOR AF-S 40mm f/2.8G」との比較もしてみたいと思います。そしてその次に実際に撮影した画像などを掲載しようと思います。

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