ロシアレンズ HELIOS-44-2 2/58 (スペック編)

 グルグルボケで有名なロシアレンズHELIOS-44-2を購入したのですが、前回の記事では注文から届くまでを書きましたが、今回はレンズについていろいろ詳しく書いていきたいと思います。

はじめに

 このレンズのスペックは、焦点距離58mmの絞り値f/2で、昔のフィルムカメラ時代のものなので、当然、オートフォーカスも手ブレ補正も無いシンプルなレンズです。レンズボディーが金属製のため、小さくてもずっしりとした重さがあります。

外観

 今回ふたつ購入したのですが、ひとつはフロントレンズキャップが付いていて、もうひとつは付いていませんでした。リアキャップはどちらも付いていませんでした。

HELIOS-44-2 フロントキャップ

HELIOS-44-2 フロントキャップ

 外観は、ひとつはかなり綺麗な状態でしたが、もうひとつはフォーカスリングのフォーカス距離の印字が擦れて消えかかっている部分がありました。左側。

HELIOS-44-2 印字かすれ

HELIOS-44-2 印字かすれ

 シリアルナンバーが刻印されている位置も違っていて、ひとつは化粧リングのところ、もうひとつは鏡胴に刻印されていました。このシリアルナンバーを見てみると、印字が擦れている方が化粧リングの所にシリアルナンバーが有り1982年製で、もうひとつが比較的綺麗で鏡胴にシリアルナンバーが有り1985年製です。このシリアルナンバーは一部の時期を除き、最初の二桁が年度を表わしています。

HELIOS-44-2 シリアルナンバー

HELIOS-44-2 シリアルナンバー

 その他の外観上の違いは、フォーカスリングのフォーカス距離の印字が、大きさも文字色も微妙に違い、メートルを表わす記号が、ひとつは小文字の「m」なのに対し、もうひとつは大文字の「M」でした。

HELIOS-44-2 mの印字

HELIOS-44-2 mの印字

内部

 中を覗いてみると、ホコリの混入は目視では一切見つからず綺麗な状態でした。レビューを見るとホコリだらけだったというがあったため、自分でバラして清掃するつもりで「かに目レンチ」まで購入したのですが、良かったと思った反面、ちょっと肩すかしだったりもしました。

HELIOS-44-2 レンズ内

HELIOS-44-2 レンズ内

 カビや曇り、バルサム切れも一切無く、オールドレンズだから仕方ないとされるレンズの拭き傷すら見当たらない状態でした。レンズに関してはかなり良い状態でした。

 次に絞り羽根の油にじみですが、これはふたつとも油がにじんでいました。フロント側からもボディー側からも油にじみが確認出来ます。しかし、影響があるほどにじんでいる訳でもないので、これも問題ないと思います。

HELIOS-44-2 絞り羽根 油にじみ

HELIOS-44-2 絞り羽根

 今までメンテナンスを一切せず、製造時のままの状態だと、ヘリコイドグリスが凄く臭いと言われるのですが、そういう臭いも一切しないため、メンテナンスはしたことがあるようです。実際、レンズを押さえる「かに目レンチ」で回すネジ部分の凹みは、塗装がはがれて回した形跡が有りますからね。

装着

 カメラボディーへ装着する訳ですが、まずはレンズへM42マウントアダプターを取り付けます。取り付けはネジになっているので回すだけです。M42というのは直径42mmのネジという意味ですからね。

HELIOS-44-2 マウント 装着

HELIOS-44-2 M42マウントアダプター装着

 そしてNikon D7100へ取り付けた様子です。大した違和感もなくなかなか良い感じです。

HELIOS-44-2 D7100 装着

HELIOS-44-2 D7100へ装着

HELIOS-44-2 D7100 装着

HELIOS-44-2 D7100へ装着

HELIOS-44-2  D7100へ装着

HELIOS-44-2 D7100へ装着

まとめ

 今回はレンズについて色々書いてみました。物が物だけに、ある程度の悪い状態は覚悟していたのですが、ひとつが外観に文字のかすれやスレが有ったくらいで、内部は綺麗な状態だし、絞り羽根も油にじみはあったけど、特に問題になるほどでもないし、操作系もフォーカスリングや絞りの動作も引っかかりなどもなく、想像以上に良い状態でした。

 次回は実際に撮影した様子について書いていきたいと思います。レンズの操作も独特で、実は勘違いして間違った操作をしていました。その辺についても書きたいと思います。

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