「SIGMA Macro 105mm f/2.8D EX」でお散歩

 今回は「SIGMA Macro 105mm f/2.8D EX」の中望遠マクロレンズを持って、瀬野川の河口付近へ散歩がてら撮影に行ったときの写真を掲載します。この日は曇り空で、天気が悪くてどんよりしていました。その為、全体的に暗い感じになってしまいました。どうもここへ来るときは天気が悪い日が多いような・・・。

はじめに

 このレンズは手ブレ補正もない、モーターも内蔵してない、デジタル対応でもないという少し古めの中望遠マクロレンズです。中古で購入したのですが、かなり綺麗な状態で、個人的にはかなりお気に入りのレンズとなりました。ただ、ボディー内モーターを使ってのオートフォーカスなので、かなりうるさくて、静かな場所では気兼ねしてしまうくらいです。

作例

海田大橋

 まずは瀬野川の河口の一番先端から、海田大橋とその先の広島大橋を写したものから。以前、広角レンズの試し撮りに来たときも撮影したのですが、やはり中望遠だけあって、かなり画角が狭いです。目で見た後、撮影しようとファインダーを覗くと、見える範囲が凄く狭くなります。橋全体を写すことが出来ないですからね。ここの先端にはカキガラの集積所が有り、運搬用の船が停まっていたりするため、その隙間から橋を狙って撮影しました。

海田大橋 先端から

105mm ISO 100 f/2.8 SS 1/1600s

 先端ではあまり橋を長く写せないため、もう少し川を上った位置から撮影しました。この時は丁度干潮で、結構潮が引いていて、川底が見えていました。上の撮影場所から約200m移動したところから撮影しました。この程度でも割と橋を長く写せるようになります。

海田大橋

105mm ISO 100 f/2.8 SS 1/1600s

黄金山

 この場所からは、洋光台越しに黄金山も見えます。中望遠レンズなので、圧縮効果で黄金山が洋光台のすぐ後ろにあるように見えます。

黄金山

105mm ISO 100 f/2.8 SS 1/1600s

日浦山

 今度は逆の川上を向き、日浦山を撮影してみました。頂上と地獄岩がよく見えます。この山に登ったんですよねぇ(詳しくは日浦山登山を見てください)・・・。左側の一番高くて木が一本ぴょこんと目立っているところが頂上で、そこから右下に行った岩がむき出しになっているところが地獄岩で、その手前の尾根沿いがAルートです。

日浦山

105mm ISO 100 f/2.8 SS 1/1600s

コサギ

 潮が引いて川底が見えているところにコサギが居たので撮ってみました。コサギまで距離があったため、かなり小さく写ってます。

コサギ

105mm ISO 100 f/2.8 SS 1/2000s

ウスベニアオイ

 道路沿いに花壇が置いてあり、そこに咲いていたウスベニアオイです。この花をハーブティーにすると透き通った青色になり、レモンを入れるとピンク色に変わるため、人気らしいです。ここにはハーブティーに出来るほど咲いてなかったです。

ウスベニアオイ

105mm ISO 100 f2.8 SS 1/800s

キョウチクトウ

 「夏に咲く花キョウチクトウ♪」ということで、土手沿いに植樹されているキョウチクトウの花です。キョウチクトウといえばこの歌を思い出してしまいます。キョウチクトウのように、木の高いところに花が咲いているような場面では、この中望遠が活躍します。簡単に花のドアップが撮れます。ここのキョウチクトウは、海田町の絶景マップにも掲載されています。

キョウチクトウ

105mm ISO 100 f/2.8 SS 1/400s

キョウチクトウ

105mm ISO 100 f/3.5 SS 1/200s

タンポポの綿毛

 時期的にタンポポの花が終り、綿毛になっていました。実は1枚目は手ブレしてます。等倍にすると、綿毛の部分がブレているのが分かります。普通に見ると気付かないんですけどね。やはりシャッタースピードは1/200秒は欲しいところです。

タンポポ 綿毛

105mm ISO 125 f/5 SS 1/160s

タンポポ 綿毛

105mm ISO f/5 SS 1/300s

虫たち

 やはり花のあるところには虫たちも集まって来ます。今回出会った虫たちをまとめて掲載します。まずは種類の分からない蜂です。一生懸命花粉を集めていました。この蜂は結構な枚数を撮ったのですが、ピントが合ってなかったりブレてたりで中々良いのが無かったです。

蜂

105mm ISO 100 f/3.5 SS 1/160s

蜂

105mm ISO 100 f/5 SS 1/160s

 次にナミテントウです。よくいるテントウムシのふたつホシがある種類です。小さくて素早く動くため、ピントを合わせるのが大変です。

ナミテントウ

105mm ISO 140 f/5 SS 1/160s

 最後にゾウムシです。種類はよくわかりません。花自体小さいので、ゾウムシはさらに小さいです。

ゾウムシ

105mm ISO 180 f/5 SS 1/160s

花たち

 最後は一気にいきます(笑)!まずはザクロの花から。いや、花が終わって実になりかけている状態です。花やつぼみも撮影したんですけどね。

ザクロ

105mm ISO 180 f/8 SS 1/160s

 次にチェリーセージです。チェリーセージなんて初めて聞きました。家に帰って調べたんですけどね。アップで見ると花の形が面白くて、蜂がお尻から針を出しているようにめしべ?が出ています。花びらがボケて色にじみっぽく写ります。ちょっとべたっとした感じに写ります。

チェリーセージ

105mm ISO 110 f/5 SS 1/160s

チェリーセージ

105mm ISO 100 f/2.8 SS 1/320s

 最後はまとめてアジサイとヒナギクと野バラです。アジサイは本当の花?が咲いているのが見えます。

アジサイ

105mm ISO 100 f/2.8 SS 1/1000s

ヒナギク

105mm ISO 100 f/3.5 SS 1/1000s

野バラ

105mm ISO 100 f/3.5 SS 1/320s

まとめ

 このレンズは中望遠マクロレンズなので、景色を目で見てファインダーを覗くと画角の狭さに戸惑うことが多々ありました。しかし、歩きながら足元の花などを立ったままアップで撮れるのはかなり良いです。その分、全体を写そうと思うと離れなければいけないのですが・・・。木などの高いところの花を撮るのは良いです。中々アップでは撮れないですからね。

 この105mmの良いところは、何と言ってもワークディスタンス(レンズ先端から被写体まで)が長く撮れるのがかなり良いです。それだけカメラの影が映り込みにくかったり、被写体が暗くなったりするのを防げますからね。40mmと105mmのマクロレンズを使い分ければ最強な気がします!

 良いところばかりではなく悪いところも。やはり105mmの中望遠で手ブレ補正が無いのは苦しいです。今回は最低シャッター速度を1/160秒に設定していたのですが、手ブレすることもありました。今度からは最低シャッター速度を1/200秒にしようと思いました。あと、やはりフィルム時代のレンズで、今時のレンズでは無いため、解像感はイマイチだと感じました。そのまま見ると気になりませんが、等倍で見るとやはりイマイチです。それでも安くて軽いレンズなので、十分すぎるほどの性能ですけどね。解像感を求めるなら新しいSIGMA 70mm Artのカミソリマクロですね!

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コメント

  1. B より:

    初めまして。
    このレンズがリサイクルショップにて800円で売ってまして、情報得ようと散策しここにたどり着きました。
    ホントこのレンズ、他では一切見かける事ないですね。
    当方デジカメはキャノンなのですが、見つけたのはニコン用。ただこの値段でf2.8でしたので、いずれ安い中古のニコン機あればと思い検討。一応ニコンのフィルムカメラを持っており、テスト装着させてもらったら動いたので、購入に至りました。
    こちら記事を参考に今後本体購入もしくは変換アダプターなりで遊んでみようと思います。
    参考になりました。ありがとうございます。

    • souten より:

      Bさん、コメントありがとうございます。このレンズを800円で入手されたとはうらやましい限りです。
      このレンズはマクロレンズだし手ブレ補正も無いので、変換アダプターを使用してキャノン機で使うのも面白いと思います。フランジバックの関係で、ニコンのレンズは変換アダプターを使用すれば他のメーカーでも使用出来ますからね。今時のボディー内手ブレ補正機なら手ブレ補正までカバー出来るので、AFさえ望まなければニコンボディーにこだわる必要もないのかなぁと思います。
      マクロレンズは撮影して楽しいレンズなので、これからの春に向けてドンドン使ってみて下さい!