ワイヤレスリモコンを使っての撮影

 夜景や天体など三脚を使って撮影するとき、シャッターを押すときブレないようにリモートシャッターを使ってリモート撮影をする方法があります。リモート撮影にはワイヤレスリモコンを使ったものと、リモートコードを使ったものがあります。純正品は高いので、どちらも安価な互換品を購入して使っています。今回はワイヤレスリモコンについて書きたいと思います。

設定方法

ワイヤレスリモコン ML-L3 互換

ML-L3互換ワイヤレスリモコン

 まず上図のワイヤレスリモコンについてですが、楽天市場でML-L3互換品を350円で購入しました。ワイヤレス撮影をする場合、ボディー側で設定をしなければいけません。その設定画面が下図です。D5100とD7100では設定の仕方が少し違うので、それぞれの設定時の画像を掲載します。

D5100 設定画面 2秒リモコン

D5100での設定画面 2秒リモコン

D5100 設定画面 瞬時リモコン

D5100での設定画面 瞬時リモコン

D7100 設定画面

D7100での設定画面

D7100 設定画面 リモコン

D7100でのリモコン設定画面

 D5100もD7100もmenuから設定が出来るのですが、ここではinfo画面から設定する様子を掲載しています。上図のようにD5100は画像入りでわかりやすく表示され、レリーズ方法全般の設定の中にリモコンの選択肢があります。一方D7100は文字だけですが、リモコンの設定だけになっています。さらにミラーアップリモコンも追加されてます。このリモコンは通信が共通なので、他の機器と干渉する可能性も無くは無いですが、赤外線通信で送信距離が5m程度と短いため、余程近くで同じ設定をしてない限りあり得ないでしょうね。意図して複数台のカメラのシャッターを切ることも可能です。実際にD5100とD7100を並べてやってみると、同時にシャッターを切ることが出来ました。

受光部

 リモコンの受信部は前面と背面にあるのですが、下図のようにD5100とD7100では位置も形も違っています。D5100は小さめですね。まぁ普段は余り意識しなくても、カメラに向けてボタンを押せば反応します。

D5100 リモコン受光部 前面

D5100の前面受光部 グリップの丸い点

D5100 リモコン受光部 背面

D5100の背面受光部 menuボタンの横

D7100 リモコン受光部 前面

D7100の前面受光部 D7100のロゴの上

D7100 リモコン受光部 背面

D7100の背面受光部 カードスロットの横

撮影の種類

 ここでリモコンを使った撮影の種類について書くと、2秒リモコンはリモコンのボタンを押してから2秒後にシャッターが切れ、瞬時リモコンはボタンを押してすぐシャッターが切れます。まぁこれはそのままですね。D7100のミラーアップリモコンは、シャッターを切ったときミラーアップなどの衝撃を無くすため、リモコンのボタンを一度押すとミラーが上がり、もう一度押すとシャッターが切れるようになっています。

注意点

 ここで注意点として、リモコンモードは設定した一定の時間が経過すると通常モードに戻り、リモコンでシャッターは切れなくなります。さらにボディーの電源を切っても解除されます。以前、庭に来る野鳥を撮影しようとしたとき、三脚にカメラをセットして私は遠くに離れてシャッターを切ろうとしたのですが、待ってる間にリモコンモードが切れ、いざシャッターを切ろうとしたら切れなかったという過去があります。待機状態だと電気を消費するため、こういう仕組みになっているんだと思います。

 この他に、リモコンモード時はボディーのシャッターボタンではシャッターが切れず、シャッターボタン半押しでフォーカスを合わすことだけ出来ます。リモコン以外ではシャッターが切れないという訳です。さらにリモコンでは動画撮影が出来ないです。リモコンでの動作確認はセルフタイマーランプが光ることによって状況を確認出来るようになっています。2秒リモコンだとカウントダウンで点滅したり、瞬時リモコンだとシャッターが切れたときに一瞬光るなどです。撮影の時にカメラから離れるため、状況がわかるようになってるんでしょうね。ちなみにセルフタイマーランプとは、カメラボディーの前面にある、AF補助光も出るあのランプです。

 これはD7100の説明書にだけ書いてあることなのですが、ファインダー撮影時に、AF-AとAF-Sだとピントが合ってからシャッターが切れるが、AF-Cだとピント合わせを行わずシャッターが切れると書いてあります。ということなので、とにかく前もってピントは合わせておいた方が良さそうです。D5100の説明書には書いてありませんが、試してみたところ同じ動作をしました。気をつけないとピンボケを量産しかねませんね。

 今度はD5100の説明書にだけ書いてあったのですが、ライブビュー以外でファインダーを覗かずに撮影する場合、適正露出や画像に影響があるためアイピースキャップを取り付けることをおすすめしますって書いてあります。D7100の説明書には書いてないので、どうなのかわからないですね。あのアイピースキャップの使い方はこうなんだなと改めて知りました。私は保管するときに付けるのかと思って、箱から出すことなく眠っています。

今時の機能

 最近はスマホとBluetooth接続し、スマホから設定の変更やシャッターを切ったり、構図なんかもスマホで確認出来るようになってます。Bluetooth接続の場合、ペアリングという作業を行うことにより、他の機器と干渉することもないのです。さらに最近はタッチパネルが主流となり、設定したいフォーカス位置をタッチすることにより一発で設定することが出来たり、タッチシャッターでタッチするだけでシャッターが切れたりします。便利な世の中になりました。まぁこれらの機能は便利になるだけで、撮れる写真に影響は無いんですけどね。それでも素早い操作で決定的瞬間を逃さないってのは有るかもしれませんね。有れば有ったで便利なんでしょうけど、最新機種にしか搭載されてなくて、その分価格が高くなるため、私は妥協してD7100を買ったんですけどね。と自分に言い聞かせますw

余談

 ちなみに、リモコンの電池があるかどうか、リモコンがきちんと動作してるかどうかを確認する方法は、スマホなどのカメラに送信部を向けてリモコンのボタンを押すと、きちんと動作している場合はリモコンの送信部が光るためわかります。これはテレビのリモコンなどの赤外線通信の場合に有効です。液晶のモニターで見るというのがコツです。ファインダーじゃダメですよ。

まとめ

 以上、リモート撮影に便利なワイヤレスリモコンについて書いてみました。意外と設定による動作の違いや制約などがあるため、リモート撮影ひとつとっても使いこなすには大変そうです。普段余り使わないため、いざ使おうとしたとき右往左往しそうですよね。次回は、同じリモート撮影でもコード付きのリモートコードを使った撮影について書きたいと思います。

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