花の撮り方を考える 露出補正編

 今回は、植物園で大量に花を撮影したことについて、色々振り返りながら、撮影方法などを反省も踏まえて考えてみたいと思います。単純に撮れば良いってものじゃなく、やはりその時々でベストな撮り方があるだろうということです。家に帰ってパソコンで見て、反省することが多いもので・・・。今回掲載した画像の撮影に使ったレンズは、すべて「SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM」です。ここでは露出補正について書いてみます。

はじめに

 まずは駐車場にあった八重桜を撮ったところから。桜の花は当然木になります。低木なら良いですが、通常、桜の木は若木以外、人間の身長より高くなります。低いところに咲いている花も有りますが、大抵は高いところに咲いている花を下から撮ると思います。普通に撮った画像が下図です。

八重桜 普通に撮影

70mm f/5 SS 1/640s ISO100

露出補正

 測光モードをマルチパターン測光、要するに全体で露出を決めるようにしていると、空が明るいため、そこに引っ張られてシャッタースピードが早くなり、空は綺麗に青く撮れますが、花は暗く写ります。さらに花が咲く方向は下向きだったり横向きだったりで、どうしても影になりやすいです。そこで露出補正というのを使って露出を変えると、画像の明るさは変わりますが、その分、シャッタースピードも変わるのです。露出補正を+1.3にした画像が下図です。

八重桜 露出補正 +1.3

70mm f/5 SS 1/320s ISO100 露出補正 +1.3

ソフトで修正

 私が一気に露出補正を+1.3までしたため、明るくなりすぎてしまいました。一枚目の画像と見比べるとシャッタースピードが違うのがわかると思います。シャッタースピードが遅くなると手ブレや被写体ブレの原因になるため、出来れば早くしたいものです。風が吹いていると余計に被写体ブレが起きやすいです。で、修正でなんとかならないか?ってことで一枚目の写真をViewNX-iでシャドーを上げてみました。その画像が下図です。

八重桜 シャドーを上げる

一枚目の画像 シャドー100

 後で修正するのはインチキっぽいですが、結果良ければすべて良し?的な考えで、こういうのも有りなのかなぁとか思ったり。手ブレや被写体ブレを起こして、きちんと撮れない方がダメかなぁと。露出補正で明るくすると空まで明るくなり、空の青さも薄れてしまいます。しかし、後で修正すると空の明るさはそのままに、花を明るく出来るため、露出補正では撮れない写真に仕上がるんですよね。こういうのも技なのかなぁと。現在のデジタルならではの技ですよね。昔やプロの人は、フィルターを使って空を青くしたり、とにかく原画にこだわるらしいです。今度は露出補正+1.3で明るくなりすぎた画像を修正すると下図の様になります。

八重桜 露出補正 +1.3 Custom

二枚目の画像 露出補正 -0.7 D-ライティングHS 10

 正直、色々いじってると、何が良いのかわからなくなってきました。ついでなので一枚目も色々いじってみました。シャドーを100に、D-ライティングHSを10、ピクチャーコントロールをビビッドにしたものが下図です。

八重桜 編集

一枚目の画像 編集版

 結局、どれが良いかは好みなのかなぁと。撮影時にRAWで保存しておいて、こうやって好みの画像へ仕上げるというのもデジタルカメラならではの楽しみなのかもしれませんね。フィルム写真について詳しくないのでわからないですが、フィルム写真ではこうはいかないですよね?出来たとしても素人が家庭で手軽にって訳にはいかないですもんね。

測光モード

 ちなみに、測光モードをスポット測光や中央部重点測光にすると、設定したところで露出を決めるため、狙った位置で明るさを決められるようになります。ただし、黒いものや白いものを撮ると、黒いものは暗いと判断されたり、白いものは明るいと判断され、全体的に明るさがおかしくなることが有ります。今回のような桜なんかが白いと判断され、全体的に暗くなりやすかったりします。そのため、SCENEモードに「桜」があるのだと思います。私は使ったことが無いですが(^_^;

 さらに、これはD5100には無くてD7100にはある設定なのですが、測光モードの中央部重点測光時に、どれくらいの範囲で測光するかを「6mm,8mm,10mm,13mm,画面全体の平均」の中から選ぶことが出来るようになっています。さらにさらに、今回のような影になった桜を撮る場合、フラッシュを光らせて明るくするという技も有ります。その場合、ハイスピードシャッターという技を使うため、ハイスピードシャッター対応のフラッシュとボディーが必要になります。D5100はハイスピードシャッター対応では有りませんが、D7100は対応しています。そのため、ハイスピードシャッター対応フラッシュを買ってしまいました。これについてはまた後日書きたいと思います。

まとめ

 以上、植物園の駐車場の八重桜ひとつでグダグダと書いてきましたが、わかっている人が読むと笑われるような内容かもしれません。空に重きを置くか、花に重きを置くかで撮り方や編集の仕方も変わってくるのかもしれませんね。理想は空と花のバランスが撮れたものですかね?とにかくブレた写真が論外なのは間違いなさそうです。

 そして最後に、露出補正して撮影したら、すぐにちゃんと元に戻しておきましょう!そうしないと、それ以降の写真が全部明るくなりますよ!シャッタースピードが遅くなる分、手ブレや被写体ブレが起こりやすくなりますよ!ということで。私はこれで何度も失敗しているもので(^_^;

 桜の名前を八重桜なのに枝垂れ桜と書いていました。前回の記事も同様に間違えてたので修正しました。なんで間違えたんでしょうか?(^_^;

 今回使用したレンズはこれです。

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