今回は「Neewer 72mm 回転スターフィルターセット」を購入した事について書いてみたいと思います。回転スターフィルターとは、一般的にクロスフィルターと呼ばれるもので、強い光源があると、そのまわりに4本とか6本、8本の光の筋を入れることが出来るフィルターのことです。
目次
はじめに
撮影の被写体にはダンボー三体の目を光らせたものと、ダイソーで購入したキャンドルガラスにアロマキャンドルを入れた物を使用します。ダンボーの目の光りは、大きい物が光が弱く、向かって左のAmazonバージョンじゃないノーマルバージョンの物が一番光が強いです。
このフィルターセットは、4Point/6Point/8Pointの3種類がセットになったもので、網目になった部分が回転するため、レンズに取り付けた後も、光の筋の向きを好きな角度にすることが出来ます。角度を変えて撮影した二枚が下図です。
クロスフィルターは、58mm径のKenko製SNOW/CROSS/SUNNYの3種類も持っているため、それと比較もしてみます。
撮影に使用するレンズは、フィルター径58mmが使えるように「Nikon AF-S DX NIKKOR 18-55mm f3.5-5.6G VR」を使用します。このレンズはフィルター径52mmなので、いずれもステップアップリングを使用して撮影します。
外観の比較
58mm径と72mm径のすべてのフィルターを並べて撮影したものが下図です。Kenko製の方が厚みがあり、ガラスもそれだけ厚いです。
見た目からしてNEEWER製のフィルターは切り込みが浅いです。爪でこするとよくわかるのですが、8Pointのものは特に切り込みが浅いです。その様子は撮影した画像によく表われてきます。網目の様子を撮影しようと思ったのですが、うまく写せなかったので無しです。
写りの比較
近くの物を撮影するのと夜景などの遠くの物を写すのでは効果の出方が変わってくるので、今回は、参考程度に見てください。光が強いほど光の筋が長くなり、光が弱いほど短くなり、光源が大きいと筋も太くなり、光源が小さいと細くなります。光が強くて小さいと長く細い筋になり、光が弱くて大きいと太くて短くなります。
まずはKenko製の3種類で撮影したものを三枚掲載します。やはりどれもしっかりと光の筋が出ます。
次にNEEWER製の3種類で撮影したものを三枚掲載します。4Pointはそこそこ光の筋が出ていますが、Point数が上がるにつれ、光の筋が弱くなっていくのがわかると思います。8Pointはフィルターを使っているのかどうかも分からないほどです。
見ての通り、Kenko製と比べてかなり光の筋が弱いです。ただ、Kenko製より光の筋が細くて長くなる傾向があるので、状況によって使い分けるのが良さそうです。Kenko製だとうるさすぎる場合にNEEWER製を使うとか、さりげなく光の筋を出したいときにNEEWER製の8Pointを使うとか良いかもしれません。
クロスフィルターの作例
他の作例として、ダイソーのアロマキャンドルを撮影してみました。キャンドルガラスは2種類持っているのですが、もう一つはほとんど光の筋が出なかったため、こちらだけを掲載します。やはり、いかに光が小さくて強いかがポイントみたいです。このキャンドルガラスだと光が結構漏れてくるため、そこに光の筋が出来ます。キャンドルガラスの角度を変えながら撮影すると、光の筋が出る場所や大きさ、細さがいろいろ変えられて面白いです。これらはすべてKenko製のクロスフィルターで撮影しました。
まずは正面からアロマキャンドルの炎が漏れてくるように配置して撮影した物から。炎が大きく見える分、太くて大きな光の筋が出ます。横の方から細い光の筋も出ています。
少し引いた位置から撮影し、色んなところから光が漏れるように配置して撮影したものが下図です。上の写真より少し光の筋は細く小さくなりますが、数カ所から光が漏れることにより、綺麗に光の筋が見えると思います。後ろに点状に光が漏れているのもポイントですね。
そしてダンボーとキャンドルグラスを並べて撮影した物です。やはりダンボーの目の光が強い分、そちらは強い光の筋が出ますが、キャンドルガラスの方は控えめな光の筋が出ます。
まとめ
NEEWER製のフィルターは、Kenko製に比べて光の筋が出る効果は低いですが、状況に合わせて使い分けると良いかもしれません。なにより価格が安いため、状況に合わせられるように持っていても良いかもしれません。NEEWER製の三個セットとKenko製の一個の価格がほぼ同じですからね。
実はこのクロスフィルターは、自作する人も居るくらい構造が簡単な物なので、自分好みになるように自作してみるのも楽しいかもしれませんね。透明なアクリル板にカッターで筋を付けるだけの簡単作業です。ただ、レンズへのセットは工夫しなければいけないですけどね。要らないフィルターのガラス部分を取り除き、そこへ取り付けるとか、見た目を気にしなければ、レンズにそのままダイレクトにテープで留めるという簡単な方法もあります。自分で作れば愛着も出てくるかもしれません。