グロリオサのつぼみから枯れるまで

 今回は、ベランダで育てているグロリオサについて、つぼみの状態から枯れるまでを撮影した様子を掲載したいと思います。

はじめに

 今回撮影に使用したレンズは「Nikon AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G」の標準マクロレンズです。ベランダみたいな場所で、被写体に近づくことが出来て、移動出来る範囲が狭い場合にはこれくらいの焦点距離が使いやすいです。以前、105mmの中望遠マクロレンズで撮影したときに、全体像を写そうと思ったら、手すりより外へ身を乗り出しても写せなかったりしたので、ベランダ向きじゃなかったです。

グロリオサの葉っぱ

 グロリオサの葉っぱは変わっていて、葉っぱの先端がツル状になって何かに巻き付きます。その様子を撮影したものが下図です。この写真では緑色の栽培ネットに巻き付いています。

グロリオサ 巻き付いた葉

巻き付いた葉

 葉っぱの先がクルクルと回っている様子をマクロ撮影したものが下図です。葉っぱの先端がこんな風になっているのは面白いです。

グロリオサ クルクル巻いた葉

葉っぱの先端がクルクル巻いている

グロリオサのつぼみ

 つぼみの状態をいくつか掲載します。最初は普通に袋状のつぼみなのですが、咲く直前になると、少しずつ割れ目が入ります。つぼみの状態から一気に花が開く訳ではないんですね。

 最初は茎の先端の葉の中に包まれた状態でつぼみが入っています。そこから葉が開き、つぼみが横へと出てきます。一カ所からふたつつぼみが出ているのもありました。

グロリオサ つぼみ

グロリオサのつぼみ

グロリオサ つぼみがふたつ

つぼみがふたつ

 しばらくすると横へ出てきて大きくなっていきます。結構、この状態が長いです。次の変化があるまで5日くらい掛かりました。

グロリオサ つぼみ

グロリオサのつぼみ

 ようやくつぼみに変化がありました。つぼみが開き始めたのがわかると思います。

グロリオサ 開く直前 つぼみ

開く直前のつぼみ

グロリオサの開花

 上図のつぼみの状態になると、次の日には開き始めます。つぼみの状態から一気に咲く花が多い中、この花は少しずつ咲いていきます。

グロリオサ 開き始め つぼみ

開き始めたつぼみ

 下から中の様子を撮影してみました。まだ未熟なおしべやめしべが見えます。

グロリオサ つぼみ 下から

開き始めたつぼみを下から

 さらに次の日になってようやく大きく開き、色も付いてきました。それでもまだまだ色が薄く、開き具合もまだまだです。この状態を上からと下からも撮影してみました。

開いたグロリオサ

開いたグロリオサ

グロリオサ 下から

下から

グロリオサ 上から

上から

グロリオサの花

 そしてさらに次の日、ようやく完全な花の形へとなりました。結構のんびり花が咲く印象です。ホテイ草の花は、一日で咲いてその日のうちに枯れ、茎が曲がって水中に入りますからね。

 以前の状態より花びらが上まで広がり、花の色も濃くなりました。花びらがウェーブ状になっているのも特徴です。

グロリオサ 開花

完全体

 下からも撮影してみました。この花の面白いところは、めしべが一本だけ外へ向かって飛び出しているところです。普通は受粉しやすいようにおしべの真ん中にあるんですけどね。

グロリオサ 開花 下から

完全体を下から

 そしてふたつ咲いているところを撮影してみました。なかなか画になります。

グロリオサ ふたつ

ふたつ咲いていることろ

 今年は何故か大量に花が咲きました。その様子を広角ズームで撮影してみました。この時、しばらく単焦点のマクロレンズばかり使っていたため、ズームリングを回して焦点距離を変えるということを忘れて、自分が動いて構図をとってました(^_^;

グロリオサ 沢山

大量に咲いている様子

グロリオサの枯れた状態

 この花は一週間くらいずっと咲いていましたが、やはりいつかは散ります。その時の様子が下図です。枯れるときは咲くときの逆で、だんだん花びらが下がってきます。色も全体が濃いオレンジ色になります。

グロリオサ 枯れかけ

枯れかけ

 そして次の日、かなり花びらが下がって来ました。枯れるときも咲くとき同様、ゆっくりと枯れていきます。

グロリオサ 枯れた

枯れかけ

グロリオサ 枯れた

枯れた様子を上から

 そして完全に枯れてしぼんでしまいました。この時、めしべも全体が濃いオレンジ色になるんですよね。ちょっと不思議な生態です。花びらが枯れても、めしべは外に飛び出したままです。

枯れた グロリオサ

完全に枯れた

 この後、そのまま放置していれば実が大きくなり、真っ赤な種が出来るらしいのですが、苗を大事にするなら、栄養が実に取られないようにさっさと摘み取るのが良いということなので、摘み取ってしまいました。今度はひとつくらい残して、種の様子も見てみたいと思います。

 花が完全に枯れる前の実の様子を撮影したものが下図です。めしべの根元に緑色の実が出来ています。

グロリオサ 実

グロリオサの実

まとめ

 以上、グロリオサについて、つぼみの状態から花が咲き、枯れるところまでの様子を掲載してみました。南米原産の植物らしく、ちょっと変わった形と色をしています。今年は何故か次々とつぼみが付いて花が咲きました。

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